1. はじめに
アドホックテストとモンキーテストは、ともに事前準備不要で自由に操作して不具合を探すテスト手法です。ただし「場当たり的に検証するか」「無作為操作でバグを誘発するか」によって使い分けます。
IT業界に飛び込みたいあなたが、自分の強みとしてテスト手法を理解できれば、面接や業務で効果的にアピールできます。動きと目的の違いを押さえるのがポイントです。
2. 本文
2-1. アドホックテストとは
「思いついたまま」「場当たり的」にテストを行い、システムの不具合を発掘する手法です。
事前のテストケース作成や計画を行わず、実際の動作を見ながら直感的に操作できるため、準備が不要で手軽に始められます。
具体例(Example)
- 新機能リリース直後に「こんな操作を試してみよう」と即テスト
- 操作ミスやエラー表示を探すために、よく使われる画面を自由に触ってみる
短時間でバグを発見したいときや、テスト計画が間に合わないケースで有効です。
2-2. モンキーテストとは
「何も考えず」「無作為」に操作を繰り返し、予期せぬバグを誘発するテスト手法です。
ユーザー視点に立ち、ソフトウェアの仕様やマニュアルを頭に入れずにランダム操作することで、想定外の不具合を見つけやすいからです。
具体例
- ボタンを連打したり、文字入力欄に適当な文字数を入れてエラー確認
- マウスを適当に動かして、画面に何も反応がない状況を探す
仕様を知らない初心者がテストしても実施でき、ユーザーが実際に遭遇しそうなバグを見つけやすいのが特徴です。
2-3. 両者の違い
| 比較項目 | アドホックテスト | モンキーテスト |
|---|---|---|
| 目的 | 自由に操作しつつバグ発見 | 完全ランダム操作で想定外バグ発掘 |
| 事前準備 | 不要 | 不要 |
| テスト設計 | なし | なし |
| テスターの裁量 | 直感や経験に依存 | 無知識・無スキルでも実施可能 |
| 再現性 | 低い | ほぼなし |
| 発見しやすいバグ | 操作手順の抜けや想定ミス | 予期せぬ大規模バグ |
| 向いている場面 | 短時間でのバグ洗い出し | ユーザビリティ観点の異常動作確認 |
比較のポイント
- 「動かし方」と「狙い」が異なる
- アドホック:仕様を理解した上で思いつきの操作
- モンキー:仕様無視でランダム操作
- 再現性・記録の有無
- アドホック:テスター裁量でログや手順は残さない
- モンキー:意図的に記録せず、毎回バラバラ
- 見つかるバグの種類
- アドホック:使い方の抜けや設定ミス
- モンキー:極端な操作で出る例外や落ち
3. まとめ
- アドホックテスト:場当たり的に思いつきの操作でバグを洗い出す
- モンキーテスト:無作為操作で想定外のバグを誘発する
使い分けポイント
- テスト前準備ゼロでスピード重視 → アドホック
- ユーザー視点の意図しない操作確認 → モンキー
初めてのテスト業務では、両手法を組み合わせて実施するのがおすすめです。
目的に応じて適切なテスト手法を選び、IT業界へのステップアップに役立ててください!
